東京都内のイベントに、出張でマジックショーを届けています、プロマジシャンのKENTOです。
今日は、マジシャンの意外な側面についてご紹介します。
実は、他の芸能と比べるとマジシャンとして人前に立つのはとても容易く、芸でお小遣い程度のお金を稼ぐのはハードルが低いんです。
なぜなら、仕掛け付きの道具を使うことにより、簡単に凄いことが起こせるタイプのマジックが存在するからです。それにより、裏技的に強いパワーを手に入れることが出来るんです。
習得時間が極端に短いマジック
道具自体は数千円はかかるものの、仕掛けつきのマジックを買えば3~4日の練習で、テレビに出演しても申し分ない位凄いことが出来てしまいます。ネタの考案者の恩恵によって、ですが。。笑
例えば、この動画のマジックはとても有名なマジックで、多くのプロマジシャンが現場で演じています。テレビでも何度も演じられたマジックです。見た目とは裏腹に、難しいテクニックは必要ありません。買ったその日にパフォーマンス出来るくらい簡単です。
他の芸能では、そう一筋縄では行きません。楽器の演奏でも、落語でも、絵描きでも、数年の毎日の修行が無ければ、堂々と人前で披露出来ないのが普通です。音楽家は毎日、数時間練習するのが当たり前の世界です。
ところが、マジックの仕掛けを利用すれば幸か不幸か、労力は少ないのにお金になるようなパフォーマンスがすぐ出来てしまう。(勿論、仕掛けに頼らない、テクニックを多用するマジックは、他の芸能同様にかなりの鍛錬が必要です。)
時間的なコストパフォーマンスという点において、非常に優れている芸能なんです。
コスパの良さの裏にある落とし穴
勿論、デメリットもあります。思考停止状態や、天狗状態になりやすい危険性をはらんでいます。
マジックショップで「優れた仕掛けの凄いネタ」を買うだけで、少ない労力でスーパーヒーローに成れてしまうんです。一度その味を占めてしまえば、「もっと良いマジック売ってないかな?」と次のネタ探しを始めます。
後はこれの繰り返しです。「このマジック最近流行ってるし、カッコいいからとりあえず買っとくか」なんて、深く考えずにマジックを買ってみたり。
終いには、「マジックでチヤホヤされる自分は優れているんじゃないか?」なんて勘違いが始まることも。笑 凄いのは仕掛けやネタの考案者であって、自分ではないのに。笑
(完全に自分のことを棚に上げて書いています。笑)
最終的に、みんな「ウケるネタ探し」に走った結果、多くのマジシャンがこぞって同じネタばかり披露するという、かなり不思議な世界が出来上がっています。
マジックショップにお世話になってばかりではなく、自力で何かを生み出す努力を惜しまないマジシャンが、もっと増えなければいけないですね(自戒の念を込めて。。。)
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