東京都内のイベントに、出張でマジックショーを届けています、プロマジシャンのKENTOです。
よく「好きなことは仕事にすべきではない」と言う話を耳にします。それが正しいか否かは一旦置いておいて、なぜそう言われるのか、実際に「好きを仕事に」してみて思うことを紹介します。
「やりたいことと、お金になることのギャップ」これに尽きると思います。
①自分のやりたいこと。
演劇とマジックを組み合わせた舞台を作りたい! 病院でパフォーマンスして、入院中の子供に勇気を与えたい。誰しも抱くはずです、チャレンジしたいテーマを。
しかし、現実は酷で、自分の作りたい作品、取り組みたいテーマ、やってみたいことがお金になるとは限りません。寧ろ、お金にならないことの方が多い。何故なら、趣味の延長線上だと「自分の基準」の「良さ」を求めてしまいがちだから。
②お金になること
では、お金になるとはどういうことか。それは自分に対して報酬を出して頂けるお客さん、つまり「他人の基準」で「良い」ということ。お金になる芸能、すなわち相手が喜ぶ芸能が、自分が本当にやりたい芸能とは限りません。
例えば、キャバクラや高級クラブで、お金持ちのオジ様相手にマジックを見せて、気に入られて、お小遣いをもらえばお金には困らない。でも果たして、それを毎日これからずっとやりたいでしょうか。
または、動物が苦手な自分が、ウケるからという理由でハトが出てくるマジックをやりたいでしょうか。
「自分のやりたいこと」「相手に喜ばれお金になること」この2つのバランスが取れないと、とても苦しみます。片方だけで続けていくことは、なかなか大変です。
仮に、どちらか一方を取るなら、生きていくために「お金になる、自分が進んでやりたくないような方法」を選択せざるを得ません。
それを続けていると、最初に好きだったことの筈なのに、気付けば嫌になってしまっている。そんなことが起こってしまうのが、好きを仕事にするリスクだと、僕は思います。そういったリスクを指して「好きなことは仕事にすべきではない」と言われるのではないでしょうか。
「プロ」の「アーティスト」というのは、一見矛盾するテーマを含んでいます。プロという意味では「お金になることをしなきゃいけない」
けれど、アーティストという意味では「自分の哲学に基づいた芸術を貫かなければならない」からです。
今後自分の好きなことを仕事にする人、特にプロのアーティストをこれから目指される方は、このテーマについて、一度考えて見られてはいかがでしょうか。
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