東京都内のイベントに、出張でマジックショーを届けています、プロマジシャンのKENTOです。今日は、このテーマについて、書いてみたいと思います。
大道芸がなくなる??
さて、今日はいつもより真面目な内容です。いや、いつも真面目に書いてるんですけどね?笑
人工知能が登場し、安定的職業のエースだった銀行員の仕事が無くなると言われています。ご存知の通り、時代の変化は早く、その荒波に色々な職種がのまれています。
大道芸も他ではありません。AIやロボットにパフォーマンス自体が取って代わられることは、あまり近い将来では想像できませんが、大道芸における支払いプロセス「投げ銭」が、危機に面しています。
一番の原因は「キャッシュレス化社会」の到来です。みんな現金を持たなくなれば、投げ銭できないので収入無くなるよと言う話です。2020年のオリンピックに向け、キャッシュレス化を進めると国も公言していますし、現金を持ち運ばなくなるのは、時間の問題です。
余談ですが、日本は世界でも珍しい現金主義の国です。お隣の中国では随分とキャッシュレス化が進んでいて、自分専用のQRコード1つで支払いができる店も少なく無いようです。我が国がいまだに現金社会なのは、世界的に見れば治安が良いからと言うのが大きな理由みたいですね。
それでは、対策は無いのか? 投げ銭もキャッシュレス対応にすればいいじゃないか?と言う意見もお有りかと思いますが、その壁はなかなか高いのです。。理由を紹介します。
①支払いプロセスが面倒
キャッシュレス支払いのデメリットの1つとして、手間がかかることが考えられます。クレジットカードのように、暗証番号を入力したり、端末で操作が必要だったり。投げ銭は気軽に一瞬でチャリンと入れられるからこそ、ハードルが低いんです。
道端で、わざわざ手間をかけてまで、お金を支払いたい人がどれだけ居るでしょうか? 現金社会の今でさえ、最後大道芸が終わった瞬間に、逃げるように去っていく人が一定数居るのに。(苦笑)路上で丁寧に精算機の前に整列して、一人一人お会計してくれるでしょうか?笑
その面倒なプロセスに付き合ってくれる本当に親切な方が、見てくれた人のうち半分も居たらラッキーだと思います。そう考えただけでも、売り上げ半減以上の大打撃なんです。。。
②拠点がないので信用力がない
仮に、何らかの手間がかからないシステムを導入したとしても、立ちはだかるのは、信用力の壁です。「ここにピッてかざしたら1000円ですって言ってるけど、それ以上にお金取られるんじゃないの?」とか「不正に情報抜き取られないの?」と言う不安を払拭するのは難しいです。
何故なら、大道芸は無店舗型のビジネスだからです。どこかに店を構えていれば、何かあった際にお客さん側から「これどう言うこと?!」と問い合わせできる。しかし、大道芸人は決まって同じ場所に常に居ないので、それができない。むしろ、逃げようと思えばいくらでも逃げられます。その不安がある限り、投げ銭の参加率は減るでしょう。。
そんな理由で、僕は、大道芸人の存続が危ぶまれていると思います。この2つの課題を抜本的に解決するか、大道芸収入をメインとしない生き方にシフトしなくてはいけません。
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